2015.5.17 大阪都構想について

18 05 2015

昨日(5月17日)に、日本で前例のない大規模な住民投票が行われました。

大阪市を廃止し、5つの特別区に再編する大阪都構想の住民投票です。

結果は、反対が1万票あまり多く否決され、大阪市は今のまま存続することが決定しました。

 

 

 

今回、この住民投票において僕自身が感じたものを書いてみようと思いました。

といいますか、厳密に言うと「ものすごく」書きたい衝動に駆られました。

僕は、大阪府でも大阪市の隣の堺市に住んでいます。

なので、今回の住民投票で一票を投じることはできなかったのですが、

とても興味深く見ていました。

 

 

僕は支持政党はありませんが、大阪都構想には賛成の立場です。

以下に書く内容も賛成の立場からのものになりますので、

ご了承下さい。

 

 

 

1、大阪都構想か総合区か

 

「大阪都構想は不要」野党が対案…調整会議・総合区を軸に(YOMIURI ONLINE)

 

今日の「クローズアップ現代」でも触れていましたが、

非常にこれは評価が割れそうな議題です。

 

僕は大阪府に27年住んでいます。

大阪府の抱える大きな闇も、そして明るい部分も知っています(知っているつもりです)。

そしてそういった諸々も含めて大阪が大好きですし、誇りに思います。

 

今の大阪は衰退の一途です。

「経済・サービスの中心」という地位を東京に奪われ、

「物流の中心」という地位を名古屋に奪われ、

これから大阪が何を糧にどう生き残っていけばいいのでしょうか。

 

僕は、

海外に1番近いとされる大阪文化と

大阪周辺の観光エリア(京都や奈良)への玄関口、そして東京 – アジア間の玄関口

こういった存在価値を海外へ売り込み、

観光エリアとして地位を確立していくのが道だろうな、と個人的に考えています。

 

そういった時に、

大阪における全ての市が一体となって

「OSAKA」を売り込んでいく必要があると感じています。

 

 

話が横にそれましたが、

大阪都構想と総合区構想では

政令市と道府県間の付き合い方に違いがあります。

 

僕が直感で感じた総合区の問題点は、

自負・財源のある政令市が道府県に対し強く言える立場になるため

調整会議の話し合いはほとんど形骸化するだろうという点と、

 

政令市に全てが集中していく構造になるため、

政令市周辺部の自治体を道府県が救済できず、

周辺の財政力等の弱い自治体がつぶれていくでしょう。

そうすると財政再建団体等に陥る市町村が多くなり、

政令市が所属している道府県の財政状況が悪化し、

その弁償をしなければならなくなる点、

これらがあげられると思います。

 

 

以上より、

大阪が今後浮上していく可能性としては、

大阪都構想の方が優れているのではないか、と感じました。

 

 

2、反対派が進む今後の道

 

今回は反対多数により否決されました。

ただ、反対派が進む道は非常に厳しいものとなることが予想されます。

 

第一に、賛成反対の差があまりなかったこと。

第二に、総合区構想の具体的な中身がいまだないこと。

第三に、反対派の中には普段は政策の相容れない政党が存立していること。

第四に、大阪府・大阪市(・堺市)において第一党は大阪維新の会であること。

第五に、「橋下市長の是非」に対して反対票を投じた人もいること。

第六に、大阪府・大阪市の財務状況は依然として危機的状況が続いていること。

 

以上でしょうか。

今まで、批判一方だった反対派の人は

次に自分たちの(防戦する)手番が回ってきます。

提案し、説明し、可決し、実行しなければなりません。

単独過半数でない以上、他会派との交渉も必要になってくるでしょう。

そのプロセスが住民にとって満足できないものだと、直後の選挙で大敗することになりますから

非常に厳しい道程です。

 

 

3、大阪維新の会にとって

 

今回、橋下市長というフラグシップを失った「大阪維新の会」は、

衰退することは避けられないでしょう。

今後、市長選挙・府知事選挙において

大阪市民・大阪府民に対して知名度・リーダーシップのある候補者を擁立して

再起をはかるしか他に道はありません。

途中で、離反者や脱落者も出るのは避けられないでしょう。

もしごく少数であったり、全く出ないようでしたら、

大阪維新の会の結束力は橋下市長頼みだった以前よりさらに高まるでしょう。

 

ただただ苦しいだけではありません。

今度からは反対派による提案に

批判(攻撃)できるという番になります。

今までの説明する(防戦一方)だけの状態ではなくなります。

 

また、

この7年半の橋下市長による牽引により

大阪維新の会も成長されたと思います。

それは「固定票(組織票)を得た」ということです。

これは大きな収穫です。今後もう一度再起をはかれる可能性が十分にあるということです。

 

なぜ、こんなことが言えるのでしょうか。

理由は「今の政治への不満」といえると思います。

 

「面白がり」大阪府民を地方自治のモルモット扱いにするべきではない(山本 一郎)

 

上記の記事にておっしゃられていますが、

非自民系の勢力が何かしら続いていくのは

良くも悪くも自民系政治によって活力が削がれ、

「他に任せてみたい」という思考の人が増えている、

ということだと思います。

 

 

4、どこの地域でも起こりうる

 

上記、山本氏の記事にもありますが、

 

地方政治の観点では、
大阪はすでにポイントオブノーリターンをとっくに過ぎていて、橋下さんが何をしようと早い段階で行政のリストラを強制されるような財務状況に陥るものと見られます。
これはもう、彼の能力のあるなしに関係なく起きることだと思うので、高齢化対策とセットで都構想がうまくランディングしないかなー、無理かなーと外部からは感じていたりします。

でもそれは、大阪の人をモルモットにするような話ではなく、
東京を含め、いずれどこの地域でも来る避けられない問題なのだということは、良く認識をしておくべきでしょう。
というか、大阪をまったく笑えないのです。
むしろ、地域政党のような代物があることで、議論が活発に行われ、
是か非か有権者があれこれ語れる状況にあるというのは、
大阪の人は羨ましいなあと思う次第です。

 

少子高齢化が進む中で、

この問題はいずれどこの地域でも避けられないでしょう。

そのときにどういった解決策があるのか、

その問題提起やプロセスなど

とてもいい教訓を示してくれたと思います。

 

 

6、橋下市長によってもたらされた財産

 

色々と問題のあった橋下市政ですが、

その市政によってもたらされた財産もあります。

大阪市営地下鉄の改革はとても代表的な例ではないでしょうか。

3Kと言われてきた市営地下鉄も徐々に綺麗になっていってます。

反対派の中で、それを実際にご覧になった方はおられますか?

先日、御堂筋線の淀屋橋駅のトイレが

凄まじくきれいになっているのを体感しびっくりしました。

 

賛成された方の中で、

タウンミーティングをご覧になった方はおられますか?

ある1人のおじいちゃんが松井幹事長に対して、

「わし(ら)の敬老パスは無くしてくれていいから、未来ある若い人に対してもっと予算をあげたってくれ」

 

こんな発言をしてくれたご老人がいるということです。

 

 

声でしか判別できませんでしたが、

おそらく10代と思われる少年も

「都構想が実現した場合の1番苦労するところはどこか」

など、必死に協定書の中身を読んで質問していた姿も印象的でした。

 

 

今回の住民投票で、

賛成が多かった区のほとんどが税収の多いエリアだったことも印象的でした。

自分たちの税が府に吸い上げられる立場の人が、

大阪全体の発展のために賛成してくれたことも忘れてはならないでしょう。

 

 

7、最後に

未だに議論にならない批評をしてる人は目を覚ましましょう。

橋下市長云々をいまだに発信することに固執しているTLをみて呆れます。

また、老人の参政権に対する侮蔑も呆れます。

議論すべきはそこではありません。

もちろん今の選挙制度での問題は有るでしょうが、

そんな1つも実にならない批判をして何の意味があります?

冷静によく考えましょう。

大阪だけでなく、これは日本全体で考えるべき問題です。

 

僕の希望的なものも含めてですが、

おそらく5年もすると、

(残存していれば)大阪維新の会が再度提案できる立場になるかもしれません。

その時には、今回の住民投票をふまえて、よりよい提案になっているでしょう。

その時は、ぜひ応援したいと思います。

橋下市長(代表)・松井府知事(幹事長)・大阪維新の会の議員の皆さん

本当に長い間お疲れ様でした。

 

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